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設計事務所のメリット、デメリット

設計事務所の一番のデメリットは、ずばりコストが高いことです。
まず、設計事務所は一棟一棟ゼロから細部までを設計し、工務店に渡す詳細な図面も必要ですから、数倍の量の図面を描くことになります。
また、監理を行う費用も必要で、工務店やハウスメーカーでは設計監理料は数十万円ですが、設計事務所の場合は数百万円の単位になります。
工事費も、特注品やデザインに合わせた材料などを使い、工務店も初めての材料や作り方が多く、精度も厳しく要求されるので手間と時間がかかり、その分高くなります。計画期間も長いため、仮住まい費用などもかさみます。
しかし、土地の欠点をカバーし、条件に柔軟に対応できるメリットを考えると、都市部の狭小住宅や、変形、高低差がある条件が悪い土地でもOKなので、総合的なコストの差はなくなります。設計事務所でないと建てられないという場合もあります。
コストと引き換えに設計の自由度は最大のメリットです。
自由度とは、単に家の外見だけではありません。家族のライフスタイルや施工の都合より、土地の環境に合わせ、生活や地域との調和を最優先にした設計ができるのです。
また建築家の設計思想も他と違います。ハウスメーカーや工務店は、住宅をそれだけで完成しているハードウェアと考えるのに対し、建築家は住宅を、はじめに家族の個性や住環境ありきの、生活というソフトウェアの一部だと考えます。つまり、建て主の理想的な生活を実現する住宅を建てることが目的であり、そのための設計力を持っているのが建築家なのです。
ただ、細部の技術は工務店が上回ることが多く、工務店の力をうまく引き出せるのが上手な建築家です。

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